“運命の赤い糸”
ずっと途絶えていた意識が戻った時には、あたしはまた同じ場所にいた。

目の前には川があって、あたしは白い服を着ていて。


まわりには、誰もいなかった。


意識が途絶えていた間、あたしはどこにいて何をしていたのかは、全く分からない。

けれど、自然と恐怖心はなかった。


あたしはとりあえず、目の前にある川を渡ろうと考えた。

川を渡れば、何かが見えるかもしれない。




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