“運命の赤い糸”
一瞬目の前が真っ暗になった。

そして目を開けると、

白い天井が目の前にあって


ヒロキの声が聞こえた。


「ナオっ‥‥‥」


泣きそうな顔であたしの名前を呼ぶヒロキがいた。


これは、夢?

ヒロキに会いたいって思ったから、夢でも見てるのかな?


だけどあたしの左手に

ちゃんとヒロキの温もりがあった。


泣きながらあたしの名前をひたすら呼ぶヒロキ。

夢じゃないんだ。

ちゃんと目の前に

ヒロキがいるんだ。




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