“運命の赤い糸”
そして‥‥


トモヤとミユキの後ろから、

サクラが現れた。


あたしは一瞬固まってしまった。

なんでサクラがいるの?

みんないるのに、あたしはまた何かされるの?

怖い、

怖いよ‥‥


だけどサクラは、思いがけない言葉を発した。

涙で顔をぐちゃぐちゃに濡らして、あたしが目覚めて良かったって、そう言ったんだ。


サクラはあたしに対して謝った。

“自分のしたことは間違ってる”って、あたしに“ごめん”って言ったんだ。

あたしに深く頭を下げて。




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