“運命の赤い糸”
「おはよ」
上から降ってくる言葉と共に、頭にコツンと何かが当たった。
顔をあげると、そこにいたのはヒロキ。
「ヒ、ヒロキ!? なんでっ!?」
「ナオとちゃんと話したいなって思ってきた。さっきニヤニヤしてて怪しかったぞ」
「べ、別にニヤニヤなんかしてないもん!!//」
「いや、してたし!」
そう言って笑うヒロキ。
あたしは恥ずかしくて、頬が赤く染まるのが分かった。
ヒロキにバレないように、両手で頬を押さえる。
「なんか、ナオの顔初めてちゃんと見たけど、結構可愛いのな!」
突然のヒロキの言葉に、あたしは更に顔が赤くなった。
もう隠しきれないほど。
「可愛くなんかないよっ//」
「ナオ、顔めっちゃ赤いし!」