“運命の赤い糸”
3.彼女の存在
数日後。
テルが彼女と別れた。
彼女は最後まで別れないと言っていたけど、テルの真剣さに負けて別れたらしい。
テルとミユキは間もなくして付き合い始めた。
テルは本当にミユキのことを好きでいてくれてる。
幸せそうなミユキを見てると、あたしも幸せな気分になった。
ヒロキとは、毎日のようにメールをしている。
学校で会う度に少しだけだけど、会話もして。
本当に幸せだった。
いつかあたしも、ミユキとテルのようになりたいと願っていた。
なのに。
あたしは何で気にしなかったんだろう。
ヒロキに彼女がいるかどうかを。
トモヤの口から出た事実に、あたしは言葉を失った。