“運命の赤い糸”


「最近ヒロキにつきまとってんの、あんたでしょ?」

「は?」


この人、ヒロキの彼女だ。

初めて見る彼女に、あたしはショックを受けた。


ヒロキの彼女は、

ストレートなきれいな髪に、整った顔、スラッと細い体。

女としてうらやましいぐらい、きれいな人だった。

サクラって名前がよく似合う。

見た目だけ見ると、ヒロキが惚れるのも分かる。


「ヒロキはあたしの彼氏なの。余計なちょっかい出さないでくれる?」


きれいな見た目に比べて、性格は悪いらしい。




< 31 / 201 >

この作品をシェア

pagetop