“運命の赤い糸”


ヒロキはつらそうな顔をして、相変わらずあたしと目を合わそうとしない。


ヒロキは…今、何を考えてるの?

怖いよ……

ヒロキの気持ちが見えなくて、怖い。


あたしたちの間に沈黙が流れた。


あたしは怖くてヒロキの顔が見れなかった。

ヒロキ、何か言ってよ。


その時、ヒロキがゆっくりと口を開いた。


「ごめん……」


微かな声でヒロキは言った。

ごめん?

何に対してのごめんなの?


もしかして…あたしの告白?




< 67 / 201 >

この作品をシェア

pagetop