“運命の赤い糸”
あたしは、帰りの新幹線の中でも、ひたすら泣き続けた。
どんだけ泣いたって、涙は止まることを知らない。
泣いても泣いても、あたしのヒロキへの想いのように、どんどん溢れ出してくる。
トモヤ…
せっかく背中押してくれたのに、あたしヒロキに振られちゃった。
あんなに応援してくれたのに。
トモヤの応援、無駄にしちゃった。
ヒロキと付き合えることが、トモヤへの恩返しになるかなって思ったのに。
できなかったよ。
ヒロキの気持ちは、違う人に向いてたよ。
今1番欲しいヒロキの気持ち…
あたしは手にすることができないよ…