“運命の赤い糸”
「トモヤ……ありがとね」
あたしはトモヤの前に行って、お礼を言った。
「あたし、トモヤがいなかったら今頃1人で泣いてるとこだった。トモヤにはほんとに感謝してるから」
あたしがそう言うと、トモヤは照れくさそうに笑った。
あたし、トモヤには本当に感謝してるの。
感謝してもしきれないぐらい、感謝してる。
トモヤと友達になれて良かった。
ミユキと友達になって、トモヤと友達になって、テルとも仲良くなって、そして、
ヒロキにも出会えた。
あたしはこの繋がりを大切にしたい。
そう思えたんだ。