おっさんと女子高生
料理、洗濯、茶碗洗いに掃除、買い出し等々…。知らないうちに母親がやってくれていたことの大変さを成人近くなってようやくわかった。
さらに未成年だと親無しではなにも出来ないことを知った。アパートの契約も、携帯の契約も、『保護者と連絡はとれますか』と聞かれる。
うるさい親もいなくなってようやく自由になれると喜んでいた少し前の自分を恥じた。
可愛い子には旅をさせよというし、心機一転するにはいい区切り目だろうな。
「お嬢ちゃんには暫く会えなくなるかもな」
「…………うん」