おっさんと女子高生
彼女はまだ制服を着ている。高校に進学することを報告に行った帰りらしい。高校生の彼女は今日で最後だ。
このまま大学生になれば友達がたくさんできて、もちろん男だって寄ってくるだろうし、遊びに勉強にと忙しくなって俺のところには来なくなってしまうのだろう。
一人暮らしなんて始めたら尚更だ。
それでもいいと思う。俺みたいなおっさんのことなんか忘れて、年相応の青年を好きになればいい。
ただ俺は約束通り彼女が卒業するまで待ってる。きっと暫く彼女を忘れることができないだろうから。