彼はいつだって、冷たい…


私は男の子の後に続いた。


なんか、カップルみたい…。


って、なに考えてるんだろ。



教室にはいったら、男の子はみんなに囲まれる。



昨日が入学式だったのに、もうこんなに友達できてる…。



私は静かに自分の席についた。


私は窓ぎわの後ろから二番目。



教科書を机にしまうと、私はまたうつむいた。



「ねぇねぇ!」



声がして前をみた。


私はびっくりした。

この人、私に話しかけてるの?!



『…私に、話しかけてるの?』


女の子は笑った。


「当たり前じゃん!」



『…ふ…あ、りがど〜。』


「え?!どうしたの!」


『なんでも…ない、です……。ヒィク、嬉しくて…。』


女の子をみるとびっくりしてた。


絶対へんって思われた…。



「…なぁんだ!そいうことか…!あたしに話しかけられて嬉しかったんだね!」

『そ、です…。』


「喜んでもらえて嬉しいよ!名前はなに?あたしは、木下 柚 (キノシタユズ)!ゆずって呼んで!」


本当に嬉しかった。

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