彼はいつだって、冷たい…
みんな急に静かになる。
担任の先生が話してる間。私はぼっ〜と前をむいていた。
なんなんだろ…。
この気持ち。
こんな気持ちなった事がないからわからない。
でも、しょうま君をみるとドキドキする。
……恋?
まさか私が…。
だいたい恋した事ない私が人を好きなんて…。
一人で考え事をしていた。
「桜川!聞いてるのか!?」
と言われ、みんながこちらをみる。
「ゆうり〜〜自己紹介ゆうりの番だよ!」
『えっ、あ、すみません!…えぇと、桜川 優李、です…。よろしくお願いします。』
簡単に挨拶をした。
みんなコソコソこちらをみながら何か言ってる。
私が、地味だから…。
見るとしょうま君はこちらを見ていた。
私は勢いよく顔をそらした。
私の事、見てた?
ま、さかね…。
もう一度ちらっとみると、もうこちらを見ていなかった。