彼はいつだって、冷たい…


準備をして、お母さんと車に乗る。



「…ゆうり、忘れ物はないの?」


『ないよ。』

「そう…私に恥じをかかせないでちょうだいね。」


お母さんはいつも自分の事ばかり…。


話すと思えば、勉強の事。


『…わかってるよ…。』



お母さんは高校の理事長をしているから、私が通う中学校の先生の中にも知り合いがたくさんいる。
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