いちご塾課題作品集
エリエリレマサバクタニ(改稿前・版)
-エリエリレマサバクタニ(改稿・前)-
朝の光は、夜のみにくさを、澄んだ粒子でひとつぶひとつぶ消し去っていく。
ぷちり
ぷちり、ぷちり、ぷちり
闇の膿みがつぶれていく様子が、見える。
いや、見えるような気がするだけだ。
カーテンの隙間から、明かりがもれてくる。
光の中に目をこらすと、ほこりがたゆたっていて、力ないわたしのため息が口からこぼれると、その勢いに押されて彼らは、わたしの目の前から消えてしまった。
(ほこりさえも、自分をおいていくのか)
朝の光は、夜のみにくさを、澄んだ粒子でひとつぶひとつぶ消し去っていく。
ぷちり
ぷちり、ぷちり、ぷちり
闇の膿みがつぶれていく様子が、見える。
いや、見えるような気がするだけだ。
カーテンの隙間から、明かりがもれてくる。
光の中に目をこらすと、ほこりがたゆたっていて、力ないわたしのため息が口からこぼれると、その勢いに押されて彼らは、わたしの目の前から消えてしまった。
(ほこりさえも、自分をおいていくのか)