バイオレンス・ダーリン!?
「遠慮します。それでは」
「待て待て! 1秒も考えずにそれかよ!」
「1秒たりとてもったいないので。では」
「強情な女だな。だが、俺の女にはそれぐらいの方がちょうどいいぜ」
花那の腕をがっしりとつかんで、さらに威嚇(と見える、不良なりにカッコイイらしいスマイル)。
誰がテメエの女だって? ハッ、鏡見てから物言えよ――と思ったかまではさておき、花那は汚いものを見るように、自分に触れた手を見下ろした。
「離していただけます?」
「おっと、そんな顔したって聞けねえなぁ。俺はアンタが気に入った。気に入っちまった以上は俺のモンだ。わかったか?」