悪魔の熱情リブレット
その言葉にティアナは混乱した。
(悪魔の、体?)
そっと自分の体を確認してみる。
そしてまず目にしたものは――。
「む、胸がある!」
現在十三歳のティアナ。
胸が悲しいくらいペッタンコだという事実は自分が一番良く知っている。
「だから、ゴモリーの体だと言っただろう?お前と彼女の魂を入れ替えたのだ」
では、このどこかのお城の貴婦人が着ているような青のドレスを纏っているのは自分ではなくゴモリーなのか。
そんなことを考えつつ、髪を触ってみるティアナ。
「金髪だー。きれい」
ティアナの髪は茶色なため金色の髪を物珍しげに見つめる。
美しい金髪は一本にまとめられ、肩から上品に垂れていた。
「美しいだろう?ゴモリーは私の寵姫でな。体は気に入っているが魂がいけ好かず、度々このように入れ替えるのだ」
ルシファーはティアナの耳元で妖しく囁いた。
「私の楽しみは清らかで無垢な魂をこの体に閉じ込め、汚れるまで徹底的に犯しつくすこと。お前も後でたっぷりと可愛がってやろう」