悪魔の熱情リブレット
すぐさま次の攻撃を繰り出すアンドラス。
そして、全ての攻撃を弾き返していくルシファーの恐るべき爪。
頭上で始まった攻防戦にティアナは怯えた。
それに気づいたルシファーが面白そうにアンドラスに言った。
「ほら見ろ。お前のせいでティアナが怖がっているぞ?」
「貴様!なぜティアナに手を出した!!」
「お前には…あまり関係ないな…」
ルシファーはアンドラスの心臓を狙って右腕を突き出した。
「させないよ!!」
彼は剣でルシファーの右腕を素早く切り落とした。
はずだった。
「甘いな…」
黒い悪魔の天使の微笑み。
次の瞬間、ルシファーはアンドラスの心臓を右手で貫いた。
「いやあああぁぁ!!!!!!!」
悲鳴しか上げられない。
ティアナは放心状態でアンドラスを見つめた。
「げ、幻覚、か…ペテン師め…」
アンドラスは自分が切った右腕はルシファーが見せた幻だったと気がついた。
「破壊の悪魔は正々堂々が身上だったか…?それは悪いことをしたなぁ?」