悪魔の熱情リブレット
「ありがとうございます」
皆、一斉に少女を見た。
「私は、神様を信じます」
彼女の真っ直ぐな瞳に、銀の天使は笑んだ。
「美しい心だ…。娘、お前の名は?」
「アウ……ティアナです」
「そうか。ではティアナ。目を閉じろ」
彼女は素直に目を閉じた。
すると、頭に天使の手が触れた。
「父と子と聖霊の御名により、ティアナを祝福する」
思うことは一つだけ。
(もう一度会って、アンドラスに伝えたいの…)
「アーメン」
――「大好きだよ」って…