悪魔の熱情リブレット
「それでも、自分は嬉しかったのです。貴方にはずっと感謝していました」
シルヴェスターの心のこもった礼に、ライナルトは照れながら指で頬をかく。
「何か…気恥ずかしい…」
彼は強引に話題を変えた。
「あ、そうだ。あの棺、ちゃんとお墓に埋めてあげた方がいいと思うんだけど…」
二つの氷の棺桶を示す。
「自分もそう思います」
シルヴェスターも同意した。
ライナルトはしばし無言の後、提案した。
「埋葬、しようか…?」
シルヴェスターも頷く。
「そうしましょうか…」
彼らは墓地に行き、埋葬の準備を始めたのだった。