悪魔の熱情リブレット

「何言ってるのさ。さすが変わり者の悪魔だよね。堕とされてなお神を讃美するなんて、君くらいじゃない?」

やれやれと溜息を零すサリエル。

しかしアンドラスが反対するのは予想済みだ。

「アンドラス。貴方はティアナにちゃんとした教育を授け、いい子に育てたいとか。いい子はちゃんと礼拝に出席しますよ?」

「なんか誤解があるみたいだね。ティアナは僕の玩具なんだから、僕にとっていい子であれば良いんだよ。僕が礼拝なんてしなくていいって言ったらしない。それがいい子のティアナ」

「それではティアナは真の意味でいい子になれません!」

ティアナの教育方針で言い争う悪魔達。

その間に問題のティアナはアンドラスの腕から逃れ、シルヴェスターの隣で料理を観察していた。

「シルシル、お腹すいた…」

「もう少し我慢してて下さい」

ほのぼのとした空気が漂う。

一方、アンドラスとサリエルは…。


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