悪魔の熱情リブレット
「やだ!」
ぷくっと頬を膨らまし怒りを主張。
しかし、そんな行為は可愛いだけでありアンドラスの加虐心を煽ることとなった。
とりあえず、彼はティアナのほっぺの膨らみを指でつつきへこませる。
(あ、ぷにぷに)
彼がそんなことを考えていた時、玄関で靴音がした。
「あ、シルシルが戻ってきた」
ティアナは居間から飛び出し、玄関に駆けていく。
一人残されたアンドラス。
「よかった…」
小さく安堵の息を吐く。
恐がって近寄って来ないという可能性を恐れていた。
しかし少女は自らやって来た。
そして真っ直ぐに自分の気持ちを言った。
「どうしようもなく恐がられたら、逃がそうかとも思ってたけど…」
まだまだティアナとの生活は続きそうだ。
白い悪魔は嬉しそうに自分の髪を掻き上げた。