悪魔の熱情リブレット
第七幕
陰惨な企みをするならば、地獄は打ってつけの場所だろう。
漆黒の悪魔は生贄の魂をいたぶりながら、次の計画を考えていた。
「頃合いか…」
背筋が凍るような微笑を浮かべ、部下を呼ぶ。
やって来たのは下級悪魔。
「これから宴を開く」
彼は高らかに宣言した。
「全ての悪魔に伝えよ!この私、ルシファーの名においてパンデモニウムで宴を催すとな!!」
命令を実行するべく、速やかにその場を去る下っ端悪魔。
漆黒の悪魔ルシファーは心地好さそうに地獄の炎に包まれながら呟いた。
「お前が主賓だ。もうすぐ会えるぞ」
――ティアナ…