キミがいればいい
しかし、琴見たちをよく見てくれた人なので、琴見は、山下に感謝している。
山下が来るなら買い物して帰らないと。
ちょうど材料もなくなったから、3日分くらいはかっていかないと。
そう考えた琴見は財布を取り出し中身を見た。

「2500円か………。」

財布にはそれだけしか入っていなかった。
早くバイトをしないと。
父と兄だけの収入じゃ確実に暮らしていけない。
バイトを見つけよう。

「よし!」

琴見は気合いを入れ、近くのスーパーマーケットに行くと、
2500円で買える分だけの食糧を買った。
そして最後に求人案内の無料配布を手に取り店を出た。
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