キミがいればいい
琴見は山下の隣に腰を下ろし、山下に話しかけた。

「お母さんの事故の原因、何か分かりました?」

「あぁ…今んところ大きなことは分かってないが…」

「…そうですか。でも、確かに難しいですよね。
だって…事故を起こした相手も分かってないですもんね…


「すまないね…。
しかし、絶対私が相手を見つけてやるよ。
これは、ひき逃げ。許されることじゃない」

「分かります」

「だが、もう少し待ってくれ。私が必ず必ず君を助ける」

「ありがとうございます。お願いします」
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