俺が女を好きになるわけなんてないッ!?
俺の日常
『星の王子様よ~』
「キャー!かっこい~!」
「クールビューティーって感じぃ~」
そう言われているのは、俺…早刈星羚(さかりせれ)高2、17歳。
彼女なし…
自慢じゃないけど…俺はモテる。
180cmある身長、顔はすぅ~と通った鼻を中心にぱっちりとした二重の瞳、
誰もがキスをしたくなるような唇、透き通った薄茶色の髪の毛、
それにスポーツ万能で一応勉強もできるから、らしい…
俺にはよくわかんないけど
星の王子様ってのは、あだ名らしい。
俺の名前の星羚から星をとったらしい…
王子様ってのは俺がキラキラして王子様みたいだかららしい…
誰がつけたんだか…
「星羚くん、おはよ~」
ヤバッ!また来た~
甘ったるい声で俺を呼んだのは…
クラス1可愛いと言われてる藍川実耶夏(あいかわみかげ)
俺は、こいつが好きじゃない!
理由は、なんか裏がありそうだから。
それに俺には、秘密があるから…
「おっ、はよ」
一応、返事を返して席に着く。
「星羚くん、おはよ~」
藍川のマネをした坂本海翔(さかもとかいしょう)が来た。
海翔とは家が隣どおしで小学校からクラスが一緒の幼なじみ。
海翔は、かっこいいし、スポーツ万能。
でも、勉強が苦手なんだ。
ちなみに、俺の従妹の七緒梓麻羽(ななおしおは)と付き合っている。
「今日もモテ男くんは大変だねぇ~」
「はぁ~~、何言ってんだよ!お前だって飯島からモテてんじゃんっ」
「やめてくれよッ!」
(海翔くぅ~ん)
「ヤバッ飯島だ~」
飯島とは、飯島龍陽(いいじまりゅうひ)サッカー部の部長。
スポーツ万能な海翔をサッカー部にどうしても入れたいらしい。
飯島は、イケメンだし、性格もいいけど…
海翔を追いかけているせいで、裏では『あっち系なんじゃ…』と言う噂がたっている。
だから、女子たちはあまりかかわろうとはしない…
そんなことをしているとすぐにHRが始まり、そして、午前の授業が始まる。
午前中は、眠気と闘いながら授業を聞く。
3限の終りのチャイムが鳴ると同時に、俺は弁当を持って教室を出る。
そして、俺は裏庭の大きな木の下に行く。
ここは、校舎裏だからめったに人はこない。
だから、俺はここに逃げ込む。
藍川や他の女から逃げるために…
そこで、弁当を食って、横になり、寝る。
教室に戻ると午後の授業が始まる。
また、眠気と闘いながら授業を聞く。
午後の授業が終わると、すぐに学校を出る。
でも、正門の前には、他校の女子たちが俺の出てくるのを待っている。
早く帰んなきゃいけねーつうのに…
なんとか正門を抜けて…
俺のイメージからかけ離れていると言われている所へ行く…
そして、悪魔たちがいる地獄の家へと帰る。
すべてじゃないけど…
これが、
俺の学校生活。