神様がくれた夏




最悪だ。


本当ついてない。



ついてないとしか言いようがないじゃないか。



後悔した。



忘れたままでほのかと帰ればよかった。


無視すればよかった。



最悪だとしか言いようがない。




結局。



「……分かりましたよ」



そう言う他なかったのだった。



そんな諦めたあたしに先生は大きく口を開いて笑っては言ったのだ。



「〝夏〟同士頑張ってくれ!」




笑えなかった。


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