神様がくれた夏
プシュっと炭酸独特の爽快な音が響く。
この瞬間、夏は炭酸が1番だと思う。
ゴクリと飲み込めば枯れそうだった体内が潤っていく。
シュワシュワと弾ける炭酸がたまらない。
「んー、んまいっ」
あたしの機嫌は大分回復。
あたしの分も買いに行ってくれた夏目涼に感謝の気持ちが芽生えた。
多分暑さにやられて死にそうだったあたしにジュースを奢ってくれた夏目涼に感激してしまったからだろう。
その感動のあまりか。
「ねぇ、夏目涼」
気づけばあたしは彼の名前を呼んでいた。