神様がくれた夏



また明日ね。



なぜか分からないけれど、プール掃除を楽しんでいるあたしがここにいたことに気づいてしまった。



だからかもしれない。


だから夏目涼に声を掛けてしまったのだ。



また明日ね。


明日もお願いね。



なんとなくそんな気持ちを込めて言った。



あたしは踵を返す。


そんなあたしの背中に。



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