神様がくれた夏



そして差し出された。



「ん」



「…ん?」



手に持っていた缶ジュースを差し出してきた。


買ったばかりなのだろう、キンキンに冷えたりんごのジュースがあたしの眼前に。



あたしはそれを見つめ、再び夏目涼へと視線を戻す。



「これは…?」



「ジュース」



「………うん?」



分かっていることを言われてしまった。


言葉の続きが見つからない。



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