神様がくれた夏



缶ジュースを見つめる。


プルトップを開けてみた。



ほんのりと香るのはりんごの匂い。


一口飲めば渇いた喉が潤っていく。



「んー、うまいっ」



「…まぁ、よく分からないけど、ジュース奢ってもらえて良かったね」



「うん。 そう思うことにするよ」



とりあえずもらえたのだから喜んでおこう。


彼の考えなどあたしには関係ないのだ。



なんて思うことにしてあたしはジュースを味わうことにした。




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