神様がくれた夏




「な、何さ急に…!」



慌てて反論するあたしを更に愉しむかのように、ほのかはやっぱり笑みを絶やさないで言う。



「だってさっきからずーっと夏目涼のこと考えてるでしょ?」



「そ…そんなこと…!」



そんなことがあるあたしは言葉に詰まってしまった。



「黙った!」



ぐっと押し黙ってしまったあたしを見て、ほのかは大笑いをしだした。


それを見てまたムカついたのだけれど、どうしようもできない状況にただ黙るしかなかった。




だって事実だ。



最近気づけば夏目涼のことを考えている。



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