神様がくれた夏




あたしは先輩が好きだ。


先輩はあたしが好きだ。



処女なあたし。


処女には興味がないと言った先輩。



どうしてもダメなのだ。


どうしても忘れることができない。




あの時の恐ろしい眼を。




だから何も出来ない。


今のまま、変わらない関係を保つことしかできない。




恐ろしいのだ。





だから素直に頷けない―――…




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