神様がくれた夏
「どうかした?」
気づけばほのかはあたしの顔を覗き込んでいた。
そしてビックリしたように声を発する。
「ちょ、平気?! 顔色悪くない?!」
どれだけ思いつめていたのか。
もちろん自分じゃ分からないが、あたしの顔色は最高にヤバイ状態なのかもしれない。
「そ…そうかな?」
「日光にバテちゃった?」
「そうなのかな…?」
笑ってみた。
掠れる声で、笑顔になっていないかもしれない笑顔を顔に貼り付けて。