神様がくれた夏



けれどそこであたしは変態なんじゃないかと思ってしまった。



変態なのか…?!


そうなのかあたし…っ?!



違う違うと1人頭の中での会話にブンブン頭を左右に振る。



そこでひらりと降ってきた葉が夏目涼の髪に付いた。


あたしはそれを見つめる。



頭で考えるよりも先に体が動いていた。




そっと葉を取ろうと手を伸ばす。


ふっと彼の髪に小指が触れたところで腕を掴まれた。




「…!!」




どうやら寝てはいなかったらしい。



< 185 / 468 >

この作品をシェア

pagetop