神様がくれた夏
けれどそこであたしは変態なんじゃないかと思ってしまった。
変態なのか…?!
そうなのかあたし…っ?!
違う違うと1人頭の中での会話にブンブン頭を左右に振る。
そこでひらりと降ってきた葉が夏目涼の髪に付いた。
あたしはそれを見つめる。
頭で考えるよりも先に体が動いていた。
そっと葉を取ろうと手を伸ばす。
ふっと彼の髪に小指が触れたところで腕を掴まれた。
「…!!」
どうやら寝てはいなかったらしい。