神様がくれた夏
けれど保健室で寝ようが体育館裏で寝ようが特に関係はないはずだ。
だからあたしは保健室で寝ていたことを前提に話を進めることにした。
「…寝たら更に眠くなった感じ」
「厄介だな」
「人間は眠気には勝てないのだ」
「君が人間の何を知っているというんだ?」
「眠気には勝てないという真実」
なんて真面目に行ったらアホかとつっこまれた。
そしていい加減起きなさいとチョップをされる。
相変わらずのあたしは欠伸連発でどうしようもない。
溢れてくる涙を拭きながら歩く。