神様がくれた夏



そんなあたし達を見ていたほのかは不思議そうに首を傾げた。



「お金貸せって…それだけ?」



「あー…うん、そうみたい」



「もっと話してくれてもいいじゃんねー?」



「…そうだね」



視線は先輩の背中。


あたしはそのまま視線を下に下げた。



モヤモヤする。


グチャグチャな心。



分からない。


どうしてこんなきもちになるのだろう。



今まではこんな気持ちにはならなかったのに。




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