神様がくれた夏
そんなあたしを見つめるほのかの瞳は、あたしの心の奥を見透かすような瞳をしていた。
「ごめん…ぼーっとしちゃってて」
「あたしのナイスキャッチ見た?」
「ふふ、見た見た。 ありがと」
乾いた笑いを溢せば、ほのかは何かを悟ったように呟いた。
「……何かあったら相談のるからね」
ボソリと呟いては注文した塩ラーメンをずずっと啜った。
それ以上は聞いてこないほのかの優しさに心が温かくなる。
同時にあたしのことを何1つほのかに言っていないことに罪悪感を感じてしまう。
言えない。
違う、言いたくない。