神様がくれた夏



「…何笑ってんの?」



「え…?! そ、そんなことないよ!」



何気持ち悪いことしてるんだ自分、と自分自身に突っ込んでは表情を引き締めた。


ニヤニヤしているなんて気持ち悪すぎだ。




「ん」



夏目涼は暫しあたしを怪しいものでも見るかのような目を向けていたが、既に用意していたデッキブラシを渡しては、思い出したように言った。





「今日で最後だな」





プールを覗き込んではそう言う。


その言葉に、あたしはゆっくり目を閉じた。



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