神様がくれた夏




なんて、どうしようもないことを考えてしまう。




頬に汗が伝う。


相変わらず暑い。



けれど暑さには慣れてきたような気がする。




嫌だ。




不意にそう思ったら涙が溢れてきそうになった。


慌ててそれをグッと堪える。



なぜ泣く?


なぜ悲しい?



あたしはただ手伝いをしていただけじゃないか。



それ以上でもそれ以下でもない。



けれど心が叫ぶ。




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