神様がくれた夏



靴下を履くのは面倒だったから履かずにそのまま靴を履く。


それはどうやら彼も同じ考えだったよう。



靴下をポッケに入れ、かかとを踏まないようしっかり履いたあたし。


逆に夏目涼は常にかかとを踏んでいるせいか、靴のかかとは踏まれてなくなっていた。



男子とはそんなものなのだろうかと考えた。


先輩はしっかり履いていたような気がするけれど、と最終的には考えていた。



やっぱりあたしは夏目涼と先輩の違いを探しては比べている。




あたしは何がしたいんだろう。


何を考えているのだろう。



自分自身が分からなくなってきた。


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