神様がくれた夏
Chapter 4
危険信号発令
「おはよっさーん」
いつもと変わらずの明るい声と共に、背後からぽんっと肩を軽く叩かれる。
「おはよー」
振り返りながらあたしはそう言うと、ほのかと並んで歩き出す。
なんのビックリニュースもなければ変わったこともない日常。
学校に来て勉強をして帰るだけの、今まで通りの日常。
プール掃除の時が特別だっただけで、本来のあたしの1日はこんな、なんてこともないものなのだ。
そう、これが通常通りのあたしの日常だ。
何も変わっていない、通常の日常が戻ってきた、たったそれだけのこと。