神様がくれた夏





分からないよ…。




「ふ…っ、ん…」



気持ち悪い。



この漏れる声も。


彼の息遣いも。



なにもかも全てが。


愛おしいものなど、もう何もありはしなかった。




あぁ…もう、どうしようもない。








けれどあたしはその時思った。



頭の隅っこで。





助けてと、願った。



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