神様がくれた夏
それはまるであたしを追い詰めるようだった。
あたしをどこまでも追い詰めて追い詰めて、逃がさないとでも言うかのように。
「お前があまりにも、俺を避けようとするから悪いんだ」
「そんな…こと、は…」
「そうか? 俺の勘違いか?」
「…っ」
どうしよう。
どうしようどうしようどうしよう。
どうしようもできない、どうにもならない現状に、あたしは酷く混乱していた。
ただ思うのは1つだ。
―――助けて。