神様がくれた夏




無意識に頭の隅に追い込もうとしているらしい。


あたしは何も考えることが出来ない、否、考えたくないと脳が拒否していた。




「はぁ…」




痛い。


全部が痛い。


どこもかしこも、体の隅々までが痛いと叫ぶ。




体中がダルイせいで動きたくないし何も考えたくない。


何かを考えようとしても浮かんでは消える。




あたしは仰向けのまま、窓に打ちつけられる雨音を聞いていた。




雨は止んではくれないらしい。


相変わらずの大雨だ。



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