神様がくれた夏
「えっと…あの…」
「…?」
「その話…もう少し詳しく教えてもらってもらえないかな…?」
怖い。
でも聞かなくちゃいけない。
あたしの行動を不思議に思ったほのかも教室内から出てきた。
けれど自分が入れないような空気を読んだのだろうか、先に教室にいるよと言ってから戻っていった。
「教えて…ほしいんだけど…」
あたしが遠慮がちにそう言うと、女の子達はお互いの目を合わせた。
困った顔をしながら視線で何かを伝え合う。