神様がくれた夏
彼は優しかった。
噂なんて嘘っぱち。
見た目はチャラチャラしているのに、すごく優しくてあたしを想ってくれているのが分かる。
そんなあたしは彼に溺れていた。
けれどあたしは後悔することになる。
あの日に戻りたいと強く思ってしまうことに、この時のあたしはまだ知らない。
インターホンを押す。
彼と会うのは5日ぶり。
いろいろと用事があって忙しいらしい。
あたしの心はドキドキと騒がしかった。
彼が好き。
あたしは本気で彼に惚れていた。