神様がくれた夏





「…何してんのよ…」




それは無意識に近かったかもしれない。


口から零れる言葉は今一番彼に問いかけたい言葉だった。



職員室へ急ぐ。


1時間も経っていないのだから校内にいるはずだと思って出た行動。




しかし。





「夏目涼? あいつは謹慎だ」



「きん…しん…?」



「そうだ。 もう帰した」




(そんな…)



言葉が出てこない。


まさかの展開だった。



早すぎるんじゃないだろうか。


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