神様がくれた夏
足を止めてはいけない。
けれど進む場所が見つからない。
どうしようもできないのが悔しくて、職員室の前から動けないでいるあたし。
すると職員室の扉が開いた。
「失礼しました」
「失礼しました」
そう職員室内に一例して出てきた男子生徒二名。
あたしはその二人を目にした瞬間思い出す。
(この二人は…!)
「あ、あの!」
この二人はいつも先輩と一緒にいる人たちだ。
思い出すなり声をかけた。