神様がくれた夏






「…あたしの言葉…聞いてた?」




夏目涼はベットに寝転んでいた。




目を閉じているため、ベランダに出てこなかったら寝ていると思うだろう。



しかしさっきの今で夢の世界へ突入できるなんてことはないと思ったあたしは、しっかり扉を閉めて歩み寄った。




「…聞いてんの?」




あたしの声に一切反応しないのだろうか。



勝手に家の中に入ってきても何とも反応しない夏目涼のことだ、あたしの言葉に耳などかしてくれる確立は低そうだ。



なんでそんなに冷たいの?


なんでそんなに拒否を露にするの?


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